20/05/23●緊急事態宣言が解除で思う。なぜ、日本はコロナ被害が少なくすんだのか? |
新型コロナウイルス の感染拡大が起こってから、世の中はすっかり変わってしまった。医療従事者の1人として思うことは山ほどあるが、専門外なので、ほとんど発言を控えてきた。また、仕事のかたちも以前とはまったく変わってしまった。 そして、2カ月あまり、4月7日に出された「緊急事態宣言」が、ようやく解除の運びになった。そこで、思うのが、すでに欧米メディアも疑問を呈しているが、なぜ、日本は欧米諸国に比べて、コロナの被害がここまで少なくすんだのかということだ。 人口100万人当たりの死者数を見ると、アメリカが300人ほど、イタリア、スペイン、フランス、イギリスなどの欧州諸国が500人を超えているのに、日本は6人である。二桁も差がある。 Photo:NIAID いったいなぜ、こんなことが起こるのか? 誰が見ても、日本のコロナ対策は後手、後手で、失敗続きである。それが、成功したと言われる台湾や韓国とほとんど変わらないレベルに抑えられているのだから、その理由を徹底して解明してもらいたいと思う。 ウイルス変異説、BCGワクチン摂取説、マスク説、日本人の生活文化スタイル説など、諸説あるが、どれも一長一短がある。 |