20/12/10●米英でワクチン接種が始まる。日本はワクチンで完敗。 |
米英で、いよいよワクチン接種が始まった。英国ではアストラゼネカとファイザー。米国ではファイザーとモデルナの2種のワクチンによって、今後、全国民への接種を目指す。少なくとも人口の5、6割、よくて8割までいけば、集団免疫ができて、感染拡大は止まるだろう。
現在、日本では、ワクチンに対して懐疑的な見方が強い。メディアも専門家も口をそろえて、「効果があるあかどうか未知数」と言っている。なにしろ、初めての「mRNA」(メッセンジャーRNA)ワクチンだから、評価しようがないのだ。しかし、たとえばモデルナは、最先端の遺伝子研究をもとにしたベンチャーで、アメリカ政府がワクチンは安全保障にかかわる戦略物質として、大金を投じている。 接種が始まれば、いずれ結果が出て、人々はこぞってワクチンを求めるだろう。
それにしてもわが国は、ワクチン開発でボロ負けである。そもそも、開発しようという気概もなければ、政府の認識も甘すぎた。ワクチン開発に投じられた政府予算は600億円とされ、米国の20分の1という。 政府はファイザー、モデルナ、アストラゼネカから供給を受けることで合意している発表しているが、いつ接種が始まるのか、まったくわからない。
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