22/10/01●今月から高齢者の医療費負担などが増える。背景には増大する一方の医療費が。 |
10月1日から、医療費負担が増えることになった。これまでは、75歳以上の後期高齢者の医療費の窓口負担は原則1割だったが、以下に該当する人は2割負担になった。 ただし、負担の増加を緩和するため、10月1日から3年間は1か月の外来診療の自己負担の増加額は最大3000円までとする配慮措置が設けられ、超えた分は払い戻される。 こうした負担増の背景には、年々増え続ける国民医療費がある。厚労省の発表によると、2021年度医療費は過去最高の44.2兆円。新型コロナウイルスの感染拡大による受診控えの影響で2020年度は医療費が減少したが、再び増加に転じた。医療費の内訳は、「入院」が2.8%増の17兆6000億円、外来や往診など「入院外」は7.5%増の15兆3000億円。「調剤」は2.7%増、「歯科」4.8%増となっている。 |