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[これが医者の世界]学閥、給料、待遇から見たセンセイたち
[これが医者の世界]学閥、給料、待遇から見たセンセイたち - 最近の医者のぼやきエピソード PDF 印刷 Eメール
作者 kojima   
2009年 1月 05日(月曜日) 12:46
記事索引
[これが医者の世界]学閥、給料、待遇から見たセンセイたち
最近の医者のぼやきエピソード
病院経営は「負のスパイラル」状態
「謝礼」を強要されたうえ手術ミス
患者より賄賂によって薬選び
粗製乱造で医者の質がどんどん低下
試験合格のためのネットワーク
血を見ると失神してしまう学生
出身校とキャリアで決まる序列
  電子化によっても不正はなくならない
全てのページ
 やはり不景気なのか、最近は医者が3人そろえば、お金の話をしないことはない。たとえば、ある国立の大学を同期で出て、都内民間病院に勤務する内科科長A、大学に残ってやっと助教授になったB、田舎に帰って地方でも有数の民間病院で医科長になったCが、東京のあるバーで再会した。
 ともに、卒業して15年の40歳で、医者としてはもっとも脂が乗っている時期である。もちろん、お互いに妻子があり、住宅ローンも子どもの教育費もある。
 
 まず、Aがこんな話をする。
「いやあ、飲みに行って医者とわかると、愛想はいいけど、フツーのサラリーマンより高い請求書が来るのはかなわんね。この前もあるバーのママに文句を言ったんだが、『あら、ごめんなさい。お医者さまも景気がよくないのね』と取り合ってくれない。なんとか、薬屋に回せたからいいが、世間は医者をまだ高給取りと思っているんだよ」

 すかさず、助教授のBがこう言う。
「キミなんかまだ飲みに出れるからいいよ。うちの教授はケチで、飲みに出る機会はゼロだ。それに、ここんとこずっと論文の下調査をやらされていて、たまらないよ」

 続けて、地方医のCが言う。
「まあまあお2人さん、そうグチらないで。うちの病院も景気が悪い。しかも、最近は付け届けにもめったにお目にかかれない。業者も渋くなった。ただ、田舎だから飲み代は安いな」

 こうして、3人はついに、収入の話になる。
 で、ここで、医者の生活をよく知ってもらうためにみなさんに、質問したい。さて、この3人のうちでいちばん給料が高いのは誰だろうか? 即座に答えられた人は、医者の世界によほど詳しい人である。答えは、次の順に給料が高い。
 1、地方の民間病院の医科長C
 2、都内民間病院の内科科長A
 3、大学の助教授B

 助教授はいいとして、地方病院の方が都内の病院より給料が高いとは驚きではないだろうか? Cが住んでいるのは地方といっても新幹線が止まる中堅都市で、病院の規模もAの病院と変わらない。しかし、年間の給料はAの倍以上なのだ。これには、Aもショックを受けた。



最終更新 2009年 9月 10日(木曜日) 01:18
 
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