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メタボなんか気にするな! 小太りでいこう
メタボなんか気にするな! 小太りでいこう - 基準値という名のトリック PDF 印刷
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メタボなんか気にするな! 小太りでいこう
多少のメタボの方が健康で長生き
基準値という名のトリック
こんなに変わった高血圧の数値
高血圧患者はなんと3000万人もいる?
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 基準値という名のトリック

 
 日本人は、なぜか「人並み」という言葉に弱い。
 つまり、人より抜きんでているのでもなければ、かといって人以下ではないということに、なぜか安心する傾向が強い。つまり、「平均」が大好きなのだ。
 この「平均」というのを、医療の数字に置き換えると、「基準値」になるだろう。

「基準値」というのは、たとえば、検査をすれば必ず示される数値のことで、健康診断や人間ドックを受ければ、あなたはいくつもの「基準値」で判断されることになる。が、この基準値は、かなりのくせ者と言っていいのである。もっと言えば、「基準値トリック」とでも言うべき、秘密が隠されているのだ。

 ここで、あなたが健康診断を受けたとしよう。すると、あなたは、基準値と検査表の数値とを比較しながら、「私は健康」または「私は病気」と一喜一憂することになる。しかし、それは果たして正しいことなのだろうか?

 もし、この基準値(正常値)が診察する側の医者や第三者である製薬会社の都合で引き上げられていたり、逆に引き下げられていたりしたらどうだろうか?

 たとえば、基準値が60~40だったのをあるときから70~30と変えてみたらどうなるか。数値が上下10ずつ広がった分、異常に該当する人は増える。つまり、病人の数が増え、病院、医者はもちろん、製薬会社まで儲かるというわけである。

 本来、これら検査で設定される基準値は、よほどのことがないかぎり、動かしてはならないものだ。ところが、それが病院や医者の都合だけで、近年はいとも簡単に動かされてきた。
 これでは、心配性な患者にとっては本当にたまったものではないと、私は思う。
この数値のトリックの典型的な例が、高血圧ではないだろうか。


 
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