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誰もが悩む渡し方と相場
誰もが悩む渡し方と相場 - 診察の仕方によって2つの封筒を使い分ける PDF 印刷 Eメール
作者 kojima   
2009年 1月 05日(月曜日) 13:24
記事索引
誰もが悩む渡し方と相場
謝礼を受け取らない医者はほぼいない
「謝礼お断り」の貼り紙は逆の意味
「謝礼」にはれっきとした相場がある
病院、医者によって違う「謝礼」のランク
「謝礼」の相場と医者の腕との関係
医者に実績を聞かないと「謝礼」は死に金になる
払うと決めたらあくまでドライに
診察の仕方によって2つの封筒を使い分ける
全てのページ
 以下は、あまりにも現実的なことだが、私はこれを勧めているわけではない。
 あくまで、「謝礼」をするならという仮定に立った話である。

 あなたは、まず、外来で、紹介された先生に診察してもらうことになる。このとき、内ポケットには、3万円と5万円が入った2種類の封筒を用意しておくのがいい。日本では昔から「一、三、五」という奇数が好まれたから、2万円とか4万円は避けた方がいい。大学病院だから1万円というわけにもいかないだろう。

 ここで、医者の態度とか診察の仕方によって2つの封筒を使い分ける。そのへんは患者であるあなたの感じ方の問題だが、たとえば「これは心配ないでしょう」と言われたら3万円。「もう少し検査してみて、結果によっては入院してもらうかもしれません」と言われたら5万円と決めておく。先の3万円は「ありがとうございました。今後ともよろしく」という、いわゆる挨拶料だ。後者の5万円は「入院治療の際は、なにとぞよろしくお願いします」という、もう少し深いメッセージが含まれる。

 さて、入院が決まっても、すぐに入院できるわけではない。大病院はいつも混んでいてベッドが空くまでのかなりの期間、ウエイティングがある。そこで3万円と5万円の違いが出てくる。

 つまり、入院手続きの書類を医事課へ「至急」と記して出すか、普通の順番待ちに出すかである。病気を気にしながら入院を何カ月も待つのはつらい。多少のサジ加減は期待できるかもしれない。あくまでこれは「カモシレナイ」のであって、5万円でもその保証はない。

 一刻を争う容体であれば、当然、ウエイティングの1番にくるだろうが、入院を待たされるというのは、緊急を要する病気ではないということの証明でもある。

 次の問題は、謝礼を事前に渡すか、事後に渡すかという問題である。単に念のため外来の診察をという場合は事後で十分だ。もしも症状にかなりの不安があり、よりていねいに診てもらい、「今後の生活指導も……」というような場合は、紹介者にお願いして事前にその旨を担当医師に伝えてもらえればベターだろう。

 もちろん、外科手術を、世間で名が通った名医に処置してもらう話は、これとは別の話だ。いじょうは、ごく一般的な謝礼の話をまとめたものと思っていただきたい。くり返すが、謝礼は本来必要ないと、最後にもう一度明記しておきたい。



 
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