医師・ジャーナリストという私の視点を通して、最新の医療ニュースを伝えるとともに、自身の活動の報告をしています。 【ご案内】ラ・クイリマ 富家孝が医師の目線で医師の転職をサポートします。 厚生労働省許可番号 13-ユ-305517 【お願い】 よくお問い合わせいただくのですが、医療法人社団富家会 富家病院(埼玉)、 富家千葉病院は、富家孝とは関係がありません。お間違いないようにお願いいたします。
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22/10/01●今月から高齢者の医療費負担などが増える。背景には増大する一方の医療費が。 |
10月1日から、医療費負担が増えることになった。これまでは、75歳以上の後期高齢者の医療費の窓口負担は原則1割だったが、以下に該当する人は2割負担になった。 ▽単身世帯は年収200万円以上の人が、 ▽複数世帯は、世帯年収が320万円以上の場合、 報道によると、この対象者は後期高齢者全体の20%にあたる、およそ370万人という。
ただし、負担の増加を緩和するため、10月1日から3年間は1か月の外来診療の自己負担の増加額は最大3000円までとする配慮措置が設けられ、超えた分は払い戻される。 また、「かかりつけ医」での受診を促すため、紹介状を持たずに大学病院などを受診する場合にかかる料金も値上げされ、初診の場合、5000円以上から7000円以上となった。 こうした負担増の背景には、年々増え続ける国民医療費がある。厚労省の発表によると、2021年度医療費は過去最高の44.2兆円。新型コロナウイルスの感染拡大による受診控えの影響で2020年度は医療費が減少したが、再び増加に転じた。医療費の内訳は、「入院」が2.8%増の17兆6000億円、外来や往診など「入院外」は7.5%増の15兆3000億円。「調剤」は2.7%増、「歯科」4.8%増となっている。 |
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22/05/31●「続・孤独死残酷物語」を夕刊フジで連載中。相次いだ有名人の自殺に衝撃 |
日本は、年間死亡者数が激増する「多死時代」を迎えました。そんななか、1人暮らしの高齢者、いわゆる「独居老人」が誰にも看取られずに死んでいく「孤独死」も増えました。それで、4月5日から1週間、「孤独死 残酷社会」というコラム連載を、夕刊フジで執筆しました。 今回は、その続編で、5月30日から5日間、掲載されます。 このコラムを書く前、渡辺裕之さん(66)、上島竜兵さん(61)が相次いで自殺するという、衝撃的な事件が起こりました。2人とも、心の老化、「老人性うつ」を病んでいたと思われます。老化は体ばかりではなく、心も蝕みます。 人間、死ぬときは誰しも1人、つまり、孤独死です。このことを、最近、本当に実感します。 連載2回目「最良のかかりつけ医の選び方」 |
22/05/25●「突発性難聴」で10日間入院。老化には抗えない。後期高齢者を自覚! |
4月14日の朝、目覚めたら目眩がします。周囲がぐるぐると回転しているのです。また、右耳に雑音を感じました。起き上がると立ちくらみがして、ただ事ではないと血圧を測ると、170/110でした。 私は、すぐに脳梗塞を疑い、懇意にしている脳外科医に連絡して検査したところ、「富家さんの場合は、糖尿病を発症している上に、心臓の冠動脈の手術を3回も受けているので、こういった症状が出ることもありますよ」との診断。脳梗塞の所見はありませんでした。 それで、点滴と注射をしてもらい帰宅しました。 しかし、家で安静にしていたものの、耳の雑音は消えず、右耳が聞こえなくなっていることに気づいて、医学部の同級生がやっている耳鼻咽喉科クリニックを受診しました。細かい聴力検査を受けたところ、「これは突発性難聴だからすぐに入院治療が必要」と診断され、東京共済病院に入院したのです。 以後、10日間、ステロイドの投薬治療を2クール受けながら、私はベッドの上で悶々と過ごしました。 すでに私は糖尿病を患い、狭心症の手術を3回も受け、老いを十分に受け入れています。それでも、今年75歳を迎えて後期高齢者の仲間入りをしましたこともあり、老化とはこういうことなのかと実感しました。 この経過と私の想いを、退院後、コラムを持っている「ヨミドクター」(読売新聞のサイト)に書きました。 『75歳で突発性難聴発症、年を取ると病気が増えて死への不安も…延命治療だけは嫌』 https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20220518-OYTET50000/?catname=column_fuke-takashi |
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22/04/05●コロナ禍で「孤独死」激増、夕刊フジで「孤独死」をテーマにコラム連載 |
今週いっぱい、5日間にわたり、夕刊フジで『コロナ禍で浮き彫り、孤独死 残酷物語』というコラム連載を行なっています。 コロナ禍になってから、「孤独死」が増えています。孤独死に明確な定義はありませんが、誰にも知られず1人で死んでゆき、あとから遺体で発見されるというが、典型的な孤独死の例です。 2040年には、65歳以上の 2040年には、65歳以上の高齢世帯のうち約40%が1人暮らしになると推測されています。東京都の場合は、なんと45%超で、現在でも30%が「独居老人」です。 高齢社会が急速に進むなかで、このように独居老人が増えていくのですから、孤独死は今後、社会の大問題になります。「独居老人→看取り難民→孤独死」という例が今後ますます増えるのです。 *以下、連載の第1回(4月4日、紙面)を、ここに収録します。 「コロナ禍で取り残される「独居老人」。ワクチン難民、看取り難民、孤独死が増えている」 2年以上も続くコロナ禍で、医療・介護から取り残され、孤独死する人が増えています。孤独死といっても定義があるわけではありませんが、多くの場合、1人暮らしで誰からも看取られずに死んでいくことを言います。 いわゆる「独居老人」が増え、それとともに孤独死も増えて、コロナ禍以前から大きな問題でした。それがコロナ禍によって、さらに増えているのです。 昨年の第5波のときに問題になったのは、入院や宿泊療養ができずに自宅で療養し、いつの間にか連絡がつかなくなって、保健所などの職員が訪ねてみると亡くなっていたというケースです。そのため、「自宅療養ではなく自宅放置ではないか」という批判が出ました。昨年12月には、そうした放置死にあった遺族が連絡を取り合い、「自宅放置死遺族会」までできたほどです。 |
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22/04/05●すでに新型コロナ第7波は始まっている。どうなる今後の対策 |
新型コロナウイルスのパンデミックは3年目に入り、いっこうに収束する気配がない。昨年11月に見つかった変異ウイルス「オミクロン型」は瞬く間に世界に広がり、日本でも過去最第6波を引き起こした。これに対して、政府は毎回同じ「まん延防止等重点措置」で対応したが、その効果はなく、いままた、感染は再び増加に転じている。 「すわ、第7波か?」か、メディアも騒ぎ出したが、そもそも第1、第2などと区分してみてもあまり意味がない。 知り合いの大病院(都内)では、入院患者は減ったが、発熱外来の患者が増え、従来のオミクロン株「BA.1」が「BA.2」に移行しているという。患者の半数が「BA.2」とか。 ©️NHK 今日(4月5日)発表された東京都の感染確認者数は6968人で、1週間前の火曜日より900人近く少ないが、1週間平均の新規感染者数は5日時点で7482.0人で、前の週に比べて約1.04倍。 大阪は、約1.1倍。 もう、新型コロナは収束しない、ありきたりの感染症として、別の対策を取るべきだろう。今回、政府は「まん防」を発動しないというが、まさか、このまま放置するのでは ないだろう。 |
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