09/12/10●中医協、診療報酬改定の意見書巡り決裂 印刷

   来年度予算を巡る政府内の攻防が続くなかで、診療報酬改定の問題がまとまらない。なんと、中央社会保険医療協議会(中医協)が、12月9日に決着を目指していた意見書の取りまとめ作業が決裂してしまった。

 これは、医師ら診療側の委員が報酬全体の引き上げを要求したのに対して、保険者など医療費の支払い側の委員が保険料の上昇を懸念して引き上 げに反対し、譲らなかったからだ。診療側の委員は「病院の経営悪化はより深刻」と、これまで再三にわたって報酬全体を引き上げることを要求してきている。

 医療崩壊が進むなか、政府民主党がどういう判断を下すのか? このままでは、早晩、日本の医療現場は立ちいかなくなるだろう。