09/04/15■小児に10倍の薬投与8件 医師の処方ミス、2年間で 印刷

  日本医療機能評価機構(東京)は15日、小児(15歳未満)に対して適正量の10倍もの薬剤を誤って投与した事例が、2006年1月から20年12月まで の2年間で8件確認されたと発表した。医師が小児の年齢や体重を勘違いしたり、パソコンで処方 箋(せん)に入力する際に、ケタ数を間違えるなどのミスが原因という。

 同機構は、全国約4800の医療機関にこの情報を伝え、「医師が間違えても薬剤部でチェックするなど組織的な対応を整備すべきだ」と注意を促した。

 同機構によると、過剰投与の報告があった8件の患者は生後1カ月~6歳。投与された薬は、抗生物質やステロイド、血液凝固阻止剤など。

 クスリを間違えて投与するミスは、あまりにも単純なミスで、注意すれば必ず防げる。しかし、あとを絶たないのは、病院のチェック体制が、ダブルチェック、トリプルチェックにないことが多いからだ。