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18/12/10●最近注目の「AIホスピタル」で医療現場はどう変わるのか?

企業がどんどんAIを導入する時代になり、その波が医療現場にも押し寄せてきた。そんななか、最近、注目されているのが「AIホスピタル」構想である。この構想は、現在、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一つとしてスタートしている。政府は、2022年までに、データベースを構築し、全国で10カ所の「AIホスピタル」を開設する計画だ。

 

 この「AIホスピタル」が実現すれば、診察室で医師がカルテ作成のためにPCばかりに向き合って、患者のほうを見ない。しかも、画像診断などで誤診をしてしまう。また、医療措置について的確な判断と説明ができないなどということが、解消される。

 なにしろ、世界中の医療情報(ビッグデータ)を熟知しているAIが診断してくれるからだ。

 

 「AIホスピタル」では、医師はパソコンのキーボードを叩く必要はない。音声入力になるからだ。このように、効率化が進めば、待ち時間も解消され、なによりも医師はもっと患者さんと向き合える。

 今年6月、千葉大付属病院で、肺がんなどの画像診断報告書の確認不足が8件もあったことが判明し、その中で2人が亡くなるというケースが報告された。こんなことは、AIホスピタルでは起こらなくなる。また、ゲノム診断も進み、がん治療も飛躍的に進歩する。

 AIは仕事を奪うとネガティブに捉える向きもあるが、医療に関しては大歓迎。とくに、患者さんにとってはいいことづくめである。ただ、これが実現するまでは、医療現場は混乱するだろう。

 
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