23/08/24●アルツハイマー病 新薬「レカネマブ」ついに承認。早ければ年内にも使用へ |
待ちに待った認知症新薬の「レカネマブ」(製品名:レケンビ)が、ついに承認された。エーザイと米バイオジェンが共同開発したもので、21日、厚生労働省の専門部会で承認が決定した。これにより、アメリカに続き、日本でも年内に実用化される見通しになった。 アルツハイマー病を発症した人の脳では、「アミロイドβ」と呼ばれる異常なたんぱく質の蓄積が見られ、これにより神経細胞が壊れ、脳が萎縮し、その結果、脳の働きが低下すると考えられている。「レカネマブ」は、この「アミロイドβ」を取り除くことで、症状の進行を抑えるというもの。ただし、治験での効果は27%だ。2週に1回の点滴投与で、薬価も高い。一部に「これで認知症が治る」という誤解があるが、認知症は老化現象の一つなので、治せるものではない。ただ、こうした薬ができたことは画期的だ。
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