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[これが医者の世界]学閥、給料、待遇から見たセンセイたち
[これが医者の世界]学閥、給料、待遇から見たセンセイたち - 血を見ると失神してしまう学生 PDF 印刷 Eメール
記事索引
[これが医者の世界]学閥、給料、待遇から見たセンセイたち
最近の医者のぼやきエピソード
病院経営は「負のスパイラル」状態
「謝礼」を強要されたうえ手術ミス
患者より賄賂によって薬選び
粗製乱造で医者の質がどんどん低下
試験合格のためのネットワーク
血を見ると失神してしまう学生
出身校とキャリアで決まる序列
  電子化によっても不正はなくならない
全てのページ
「人助け」「命の救済」が医学の目的なら、外科こそが医者の王道である。長く、そう言われてきたし、私もそう思ってきた。これは、医者の映画やドラマがほとんど外科医を主人公にしているのを見れば、なるほどと思うはずだ。しかも、映画やドラマに登場する外科医は、みなハンサム(女医なら美人)でヒューマニストであり、ヒーロー(ヒロイン)の資格十分である。

ところが、この外科は、いまの日本では急速に、人気を失っている。
「神の手」を持つと言われる南淵明宏氏のような外科医は例外で、いまの学生たちには、外科医は人気がない。世間では『ブラックジャックによろしく』ようながヒーローたる外科医が人気でも、若い医学生には人気がない。

 この傾向は年々顕著で、最近の若い外科医ほど恐いものはない。というのは、人気衰退とともに、優秀な人材が他の科目へ逃げてしまい、なんとなく外科をやっている人間が多いからである。彼らは平気で「何時間も立ちっぱなしで手術をするなんて耐えられない」と言う。

 また、「血を見るのがイヤだ」という者もいるから、信じがたい。
それならば、はなから医者など志すべきではないと思うが、少しばかり勉強ができるばかりに医学部に入ってしまったのである。こういったオタク系で試験得意学生は、医学部に来て初めて人間の臓器や血液を見るから、臨床研修で失神してしまうことがある。これでは現代の若い外科医が信用できないのも無理はない。なにしろ手術をイヤイヤやっているのだ。


 
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