誰もが悩む渡し方と相場
誰もが悩む渡し方と相場 - 払うと決めたらあくまでドライに |
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ページ 8 の 9 私がいくら「必要ない」と主張しても、やはり謝礼をしたいという患者さんはいる。そこで、そういう方には、「渡すとならドライに割り切ること」と、私は言っている。誤解しないでほしいが、私は謝礼を奨励しているわけではない。 あくまでも、「生きたお金」を使うべきだと言いたいだけである。 いまの医者というのは、昔と違ってお金持ちではない。相場が100万円もする一部の大物教授や有名教授は別として、現場の医者は生活に手いっぱいな人間も多い。あなたの謝礼を生活費の足しにしたり、そのお金で子どもの教育費や住宅ローンを払ったりするかもしれないのだ。 つまり、謝礼を払うなら、ともかく、医者を、自分あるいは家族の健康のために、より熱心に働くようにさせることである。 入院、手術となれば気分も暗くなる。ほかの患者に比べて、自分の症状は軽いのか重いのか、医者の腕は確かだろうか、看護婦は心を込めて世話してくれるだろうかと、心配は募る。そこで、それらをチェックしたうえで、それに見合った謝礼をするようにすることだ。 では、あなたの謝礼のコストパフォーマンスを最大限にする方法はあるのだろうか? そのためには、いくつかのポイントがある。 ここでは、さる有名病院への入院、そして手術というプロセスを考えてみよう。 ・紹介によって権威ある医師の診察を受ける(挨拶料) →内科的入院治療、または手術が決定(挨拶料) →執刀医への挨拶、感謝(術前、術後) ・麻酔科医(手術の場合)への挨拶(術前) ・看護婦への挨拶 ・医事課への挨拶 というところが、謝礼のポイントとなる。これらをすべてこなすことはない。また、現金である必要もない。看護婦や医事科などには、お菓子など差し入れにする場合もあろう。要は、いかに、病院生活をスムースにし、手術の場合は、それを完璧にやってもらうかである。 また、もし、に再発再入院となった場合は、謝礼が役立つだろう。 |