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あなたはなぜ名医に出会えないのか? - 「神の手」を持つ全国の名医たち |
ページ 4 の 4 外科の「名医」となれば、その腕前は「神の手」とも称せられる。では、そんな「神の手」を持つ医者は、具体的に誰なのか? 私の目で見たこの分野の名医は、以下のような方々だ。 「心臓外科手術」で、真っ先に名前をあげたいのが、大和成和病院院長の南淵明宏氏である。大和成和病院は、先の手術数ランキングでも5位になっているが、これは、南淵氏の「腕」(神の手)を求めて、全国から患者が集まるからである。 同じく心臓外科手術での分野では、榊原記念病院の高梨秀一郎部長が、人工心肺を使わない冠動脈バイパス手術や弁膜症手術では「名手」として知られている。また、順天堂大心臓血管外科の天野篤教授も、この分野では日本をリードする存在である。 心臓病には「心カテーテル治療」というのがあり、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の治療では、いまやこのカテーテルが中心になっている。専門的には「PCI」(経皮的冠動脈インターベンション)と呼ばれ、手首や手足の付け根からカテーテルを入れ、風船やステント(網状の器具)を使って、狭くなった冠動脈を広げる。 この「心カテーテル」の第一人者が、日本で初めてPCIを実施した小倉記念病院の延吉正清院長である。 延吉院長は、毎年ライブによるデモンストレーション治療を行っており、これを24年も続けている。カテーテルというのは、まさに手先の器用さが要求される「技術」が命である。「押すべきところは押し、引くところは引く」と、延吉院長がNHKの番組で語っているのを見たが、この技術は経験なければ身につかない。だから、この技術を学ぶために、延吉院長のもとには全国から外科医の卵が訪れている。 小倉記念病院では、カテーテルを担当する循環器科の医師数は38に上っている。また、心臓外科の医師数も10人と充実している。この充実した医師数のもと、小倉記念病院では、循環器科、心臓血管外科ともに24時間体制で患者を受け入れている。 病院選びは名医選びでもあるが、名医1人だけでは手術は覚束ない。充実した医療チームがあり、バックアップが整っていることも、重要な決め手になることを忘れてはならない。 以上、心臓病に関してだけで延べたが、がんや脳血管疾患に関しては、ここで示した方法で、1度、ご自分で調べてみることをお勧めする。 最近は、「名医選び」や「最新治療ガイド」などの本も多く出ており、これらと病院のウェブサイト、インターネットの情報、口コミなどを組み合わせれば、名医への道は遠くないはずである。 |