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富家孝の連載Blog「これでいいのか日本の医療」

 医師・ジャーナリストという私の視点を通して、最新の医療ニュースを伝えるとともに、自身の活動の報告をしています。

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19/12/02●75歳以上2割負担で医療費が「8000億円削減できる」と言うが----。

12月半ばに決められる医療費を含めた社会保障費の改定をめぐって、政府内で激論が続いている。そんななか、121日、75歳以上の受診時の窓口負担を「原則1割」から「原則2割」に引き上げた場合、公費や保険料でまかなう医療給付費を年約8000億円減らせると厚労省が試算していると「朝日新聞」が伝えた。となると、すでにこれは決定事項で、残すは時期の問題だけということになる。 

 窓口負担を含めた2018年度の医療費は約43兆円に上っている。そのうち約16兆円が75歳以上の医療費。ここを抑制しないと、医療費は今後も雪だるま式に増えて、財政を圧迫する。現在の1割負担から2割負担にすれば、高齢者の足が病院から遠のくということである。

 すでに、2020年度の診療報酬の改定はマイナスになることが決まっている。これに医師会は強く反対してきたが、健康保険組合や経済界などは、積極的に賛成してきた。

 今後、高齢者の医療費はどんどん削減されていくだろう。

 

 
18/11/26●「血液1滴でがん検出、精度99%」を東芝が開発で話題に

1125日、東芝が、東京医科大などと共同で、1滴の血液から13種類のがんを発見できる検査装置を開発したと発表して、メディアで大きく取り上げられている。

 装置は、がん細胞が血液中に放出する核酸分子「マイクロRNA」の濃度を検出することで、がん患者と健常者を99%の精度で識別することに成功したという。「マイクロRNA」は、がんのタイプにより放出する量や種類が異なることが分かっている。東芝はこのマイクロRNAに着目して、検出装置の開発に成功したという。

 実現すればすごいことが、実証試験は来年から。実用化には数年を要するという。

 
19/09/01●前立腺がんと診断されても、私がそのまま放置している理由

 

じつは、この6月、私は「前立腺がん」だと確定診断されましたが、そのままにしています。普通は手術するのですが、まったくやる気がありません。その理由を、夕刊フジのコラムに書きましたので、以下、その原文を再録します。

 

前立腺がんの確定診断から数カ月、なぜ私はがんを放置しているのか?(上)

  じつは、私はいま前立腺がんを患っています。がん宣告を受けたのは、今年の4月のこと。ダイナミックMRIによる検査の結果、「ステージはT2で、大きさは1センチほどです」と告げられました。

 一般の方なら、がん宣告を受けるとショックを受けます。しかし、私はこの結果を予期していたため、やはりと思っただけでした。そして、今日まで、ほぼなにもしていません。懇意の専門医に頼んで免疫療法を試してもらっていますが、それだけです。つまり、がんを放置しています。

 

 前立腺がんには、3大標準治療とされる、「手術(外科治療)」、「放射線治療」、「ホルモン治療」があります。このうち、たいていの場合、医者は手術を勧めます。この3つを組み合わせることもあります。しかし、私はすべて拒否。拒否というより、はなから手術は考えていませんでした。

 というのも、前立腺がんは進行が極めて遅いがんだからです。たとえ放置しても、暴れ出すことはほとんどなく、寿命をまっとうできる可能性のほうがはるかに高いのです。

 

 私の場合、10年ほど前から、血液検査によるPSA(前立腺特異抗原)の数値が高めでした。PSA数値が高いと、前立腺肥大や前立腺がんが疑われます。PSAの基準値は5064歳で3.0ng/mL以下、6569歳で3.5ng/mL以下、70歳以上4.0ng/mL以下です。

 私は、10.0ng/mLを超えていました。ですから、がんがあって当然なのです。

 

「そんなに数値が高いのに放っておいていいんですか?」と、事情を知らない人は聞いてきます。これには「いいんです」と答えるほかありません。

 なぜなら、PSAを問題にするのは、ほぼ日本だけだからです。アメリカの場合、PSA検査はほとんど無意味とされ、高くても日本のようにすぐに「生検」とはなりません。

 この生検がまた曲者で、これをやったために、出血多量で体調を壊した、また腎不全になったという方がいます。前立腺がんの生検は、直腸あるいは会陰部から針を刺入して細胞を採集します。これはけっこう難しく、下手な医者がやるとかえってこじらせてしまうのです。

 そのため、私はダイナミックMRIという体を傷つけずにすむ方法で、確定診断をしてもらったのです。

 

 私の確定診断の「ステージT2」というのは、がんの進行度の分類法である「TNM分類」のT(原病巣)が、2であるということです。T1だと初期がん、T2はそれが進んだ状態、T3になるとがんは浸潤していて、T4になるとリンパ節や骨などに転移しています。つまり、私のがんは前立腺内に留まっている状態で、1センチ大というわけでした。

 

 これなら、私としては、想定内であり、まったく問題ないのです。ところが、医者は、このような初期がんでも、たいていの場合、手術を勧めてきます。前立腺と精のうを摘出し、その後、膀胱と尿道をつなぐ、前立腺全摘除術が一般的で、これを行おうとするのです。しかし、手術したほうが、結果はよくありません。

 私は手術したために、尿失禁になった、性機能を失ったという人を数人知っています。性機能を失うとうのは、ずばり勃起不全で、前立腺の周囲には勃起に関わる神経が走っていて、前立腺を摘出する際に、その神経を切断してしまうことがあるからです。

 そういうこともあって、アメリカでは、前立腺がんの手術はほとんど行われていません。それなのに、なぜ、日本の医者は手術をしたがるのでしょうか?

 次回は、これを説明します。

 

前立腺がんの確定診断から数カ月、なぜ私はがんを放置しているのか?(下)

 

 前回述べたように、私は、ステージT2の初期の前立腺がんと診断されましたが、今日まで、がんを放置したままにしています。下手に手術を受けるより、このほうがずっと安心、自然に暮らせるからです。

 ところが、医者はたいてい手術を勧めます。

 

 昔は開腹手術でしたが、最近は、腹腔鏡手術、ロボット支援下手術(ダヴィンチ)が主流になりました。とくにダヴィンチが導入されてからは、これを使う医者が増えました。2012年に、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘手術が保険適用されると、そこから一気に手術数が増えたのです。つまり、医者は患者さんのことより、こういう高額な医療機器の減価償却を急ぐため、手術を勧めるのです。

 もちろん、手術は診療報酬の点数が高いという理由もあります。さらに、泌尿器科というのはどちらかというと地味な科目なので、手術が入ると活気づくということもあります。

 

 近年、前立腺がんはものすごい勢いで増えています。厚労省の統計によると、前立腺がん患者数は1990年(平成2年)の26000人から2014年(同26年)には211000人と、なんと8.1倍にまでになっています。

 その原因として、次の3点が挙げられています。

 

1、食生活の欧米化(動物性脂肪の摂取の増加)
2
、日本人の高齢化(高齢者の増加)
3
PSA検査の普及(早期がんの発見の増加)

 

 このうち、23、とくに3がもっとも大きな原因です。

 前立腺がんは歳をとるにつれて発症率が高まるので、高齢化により患者が増えたのは間違いありません。しかし、検査をしなければがんは発見されません。つまり、PSA検査が普及したことが最大の原因なのです。

 私もPSAの数値が高いので、しばらくはほうっておいたのですが、今年になって確定診断をえようと、ダイナミックMRI検査をしたところ、がんが判明したのです。

 昔は、前立腺がんなどほとんどありませんでした。それは、PSA検査がなかったから発見されなかったというだけの話です。だから、患者さんが死亡して解剖してみたらがんがあったというケースが多かったのです。

 

 アメリカでも前立腺がんは増えています。

 しかし、アメリカでは、「アクティブ・サーベイランス」という考え方が一般化していて、すぐに手術はしません。これは、たとえがんが見つかっても検査を続ける。そうして、いざ手術が必要になったと判断したときにだけ、手術を行うというものです。進行が遅い前立腺がんは、その典型的ながんです。私が、がんを放置しているのは、このためです。

 

 アメリカでは医者の言うことをそのまま受け入れず、「賢い選択」(チュージング・ワイズリー)をしようという運動が盛んです。この運動は、2011年に米国内科専門医認定機構(ABIM)財団というNPOが始めたものですが、いまや70以上の医学会や団体が参加しています。

 その「賢い選択」の一つが、「前立腺がんの早期手術は避ける」です。

 こうした「賢い選択」は、いくつもあります。

 たとえば、「肺がんのCT検査はほとんど無意味」「4歳以下の子供の風邪に薬を使ってはいけない」「大腸の内視鏡検査は10年に1度で十分」「リウマチの関節炎でMRI検査をするのは無駄」などです。

 

 前立腺がんに限らず、どんながんでも手術を選択するときは慎重であるべきです。自分の年齢、体力、平均余命を考え、がんの部位と進行度で判断するのが、もっとも賢明な選択です。そのとき、親身になって相談に応じてくれる医者がいるかいないかで、あなたの余生は決まると言っても過言ではありません。

 
19/08/30●夕刊フジで『長生きは幸せか』『続・長生きは幸せか』をコラム短期連載しました。

5月に『長生きは幸せか』、8月に『続・長生きは幸せか』を短期連載しました。

 各連載の記事に関しては、こちらのサイトをご覧ください。

http://www.la-kuilima.com/author/crecer_admin/

  

 
19/04/30●月刊誌「経済界」で『人生100年時代の養生訓』連載を開始

月刊誌「経済界」6月号から、『人生100年時代の養生訓』という連載を始めました。第1回 は「人工透析中止を考える」として、毎日新聞が報道して以来、大きな波紋を巻き起こした人工透析をしていた女性患者の死亡事件を取り上げました。

 この患者は、死の直前、透析再開を希望したとされるが、透析中止(見合わせる)に際して同意書も残しており、当初、夫もその意思に同意していたというので、毎日新聞などの「人工透析中止、死への誘導ではないのか」という批判は当たらないと思ったからです。

 この事件の背景には、日本が「透析天国」という誇れない現実があります。人工透析患者は年々増加していて、現在、全国で約33万人にも上っている。この人たちは、透析でしか生きるための選択肢が与えられていません。なぜなら、腎移植が日本ではほとんど行われないからです。いまや、日本の腎臓病治療のあり方を根本から考え直すべきときに来ていると思います。

  

 
19/02/25●読売新聞の医療サイト「ヨミドク」で連載開始

来月より、読売新聞の医療サイト「ヨミドク」で、月2回、連載をすることになりました。タイトルは「死を想う」。高齢社会が進むなかで、「死」をどう捉えていくかは、いまの私たちにとって大きな問題です。

 私自身もすでに70歳を超え、「死」について考えることが多くなりました。医者としてのキャリアも、もすぐに50年になります。

 そんななか、日々のトピックに合わせながら、「死」について語っていくつもりです。

    

 
18/12/10●最近注目の「AIホスピタル」で医療現場はどう変わるのか?

企業がどんどんAIを導入する時代になり、その波が医療現場にも押し寄せてきた。そんななか、最近、注目されているのが「AIホスピタル」構想である。この構想は、現在、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の一つとしてスタートしている。政府は、2022年までに、データベースを構築し、全国で10カ所の「AIホスピタル」を開設する計画だ。

 

 この「AIホスピタル」が実現すれば、診察室で医師がカルテ作成のためにPCばかりに向き合って、患者のほうを見ない。しかも、画像診断などで誤診をしてしまう。また、医療措置について的確な判断と説明ができないなどということが、解消される。

 なにしろ、世界中の医療情報(ビッグデータ)を熟知しているAIが診断してくれるからだ。

 

 「AIホスピタル」では、医師はパソコンのキーボードを叩く必要はない。音声入力になるからだ。このように、効率化が進めば、待ち時間も解消され、なによりも医師はもっと患者さんと向き合える。

 今年6月、千葉大付属病院で、肺がんなどの画像診断報告書の確認不足が8件もあったことが判明し、その中で2人が亡くなるというケースが報告された。こんなことは、AIホスピタルでは起こらなくなる。また、ゲノム診断も進み、がん治療も飛躍的に進歩する。

 AIは仕事を奪うとネガティブに捉える向きもあるが、医療に関しては大歓迎。とくに、患者さんにとってはいいことづくめである。ただ、これが実現するまでは、医療現場は混乱するだろう。

 
18/09/10●新著『トップアスリートが実践している 最強の回復法』(彩図社、9月25日発売)のご案内

私の新著『トップアスリートが実践している 最強の回復法』(彩図社)が2018927日に発売されます。

 内容は、現代人の最大の悩み「いかに速攻で疲労回復できるか」に焦点を当て、最新医学とスポーツ医学に基づいて、その方法を解説するというものです。

 疲労回復の決め手は「快眠」、よく眠ることにあります。そのためには、まず脳の疲労を取り除く必要があります。プロのスポーツ選手、アスリートたちはみな、眠るのが上手です。そうして、その日のうちに疲れをとるよう心がけています。かつて私は「ぐうたら健康法」を唱え、そうした本を2冊出したことがあります。

 この考えはいまも変わっていません。アスリートに学ぶといっても、無理してはいけません。自分にあった、できることをやればいいのです。そして、「規則正しい生活」よりも「体内時計にあった生活」をするべきです。 

 

 
18/09/05●女子差別の医学部入試、文科省の調査結果はあいまい

東京医科大の不正入試で明るみに出た女子差別問題。文部科学省はほかでも行われていないか、医学部医学科がある全国81大学に調査を指示し、その結果を94日に発表した。それによると、男女別の過去6年間の平均合格率(合格者数/受験者数)は、男子の方が女子より1.18倍合格率が高かった。2018年度の結果を見ると、不正のあった東京医科大では男子の方が女子より3.11倍高い。次いで、日本大が2.02倍、順天堂大が1.93倍、新潟大が1.79倍という順。
 しかし、「男子の方が1.18倍合格率が高い」という発表は、まったく意味がない。なぜなら、これは最終的な合格者数の割合で、そこまでいたる試験過程でなにが行われたかはわからないからだ。つまり、入試方式ごとに、1次試験と2次試験を含め、男女の合格率や得点分布の違いを細かく分析しないと実態は見えてこない。

 ただし。もしそういう調査をすると、女子差別が歴然としてしまう。試験そのものでは、むしろ女子のほうが点数が高い。したがって、点数どおりに合格させていけば、医学部の男女比は逆転してしまう。

 文部科学省は、10月をめどに最終的な調査結果を公表するというが、今度はなにが出てくるのだろうか?

 
18/08/30●エアコン故障で患者5人が死亡、またも終末期医療の現場で!

記録的な酷暑が続くなか、また、終末期医療で、起こるべくして起こる事件が起こった。

 岐阜中署は829日、80代の男女4人の入院患者が相次いで死亡した岐阜市の「YM 藤掛第一病院」で28日夕、患者の男性(84)が死亡したと発表した。これで、5人の患者が相次いで亡くなったことになり、大きくニュースで扱われている。警察は「業務上過失致死容疑」でと調査中というが、エアコンとの因果関係をどうやって立証するのだろうか? 死亡男性は24日に入院、当初はエアコンが故障していた3階の病室にいたという。

 事件の背景は、看護師が界面活性剤投与で患者を殺した横浜市の病院と同じだ。

 
18/08/20●夕刊フジで『医者と闘うための心得』(短期連載)を開始

夕刊フジで『続発医療過誤、医者と闘うための心得』とうタイトルで、もしも医療過誤にあったらどうしたらいいか?という内容の連載コラムを始めました。

 私は、息子が医療過誤にあった当事者でもありますから、このテーマは終生のテーマです。じつは、医療過誤は毎日、何十件、何百件と起こっているはずですが、報告されません。

 近年、メディアで騒がれた医療過誤事件といえば、2014年に相次いで発覚した腹腔鏡手術による患者死亡事件でしょう。一つは群馬大学医学部附属病院で、もう一つは千葉県がんセンターで起こりました。しかし、これ以外は、最近のメディアはほとんどとりあげません。

 しかし、推計では、年間で約75000人、毎日平均約200人の人が医者に殺されているのです。2017年の交通事故の死亡者数は3694人で、毎日平均10人あまりですから、これはものすごい数です。 

 米国では約25万人が医療過誤によって死亡しているという、ジョンズホプキンズ大学医学部の最新報告があります。とすれば、日本は人口が米国の約3分の1ですから、医療レベルが同じと仮定すれば、死亡者数は約75000人ということになるのです。

    

 
18/07/10●入院患者大量死事件で、元看護師が逮捕。背景に終末期医療の深刻な問題が!

77日、横浜の大口病院(現・横浜はじめ病院)で入院患者が次々に不審死を遂げた事件で、元看護師の久保木愛弓(31)が殺人の疑いで逮捕された。

 事件が起きたのは、20169月。この病院の4階病棟で、約3カ月の間に48人が死亡していたことが発覚し、大きな問題になった。事件当初から、久保木容疑者の名前が上がっていたが、容疑を固める2年以上かかったわけだ。

  彼女は「20人以上殺した。自分の勤務中に患者が亡くなると、家族に説明しなければいけない。それが面倒で苦手だった」と供述しているというが、それに対して、ワイドショーではお決まりの非難の言葉を浴びせている。犯行手口は簡単で、界面活性剤を患者の点滴液に入れただけ。これで、なんと、次々に患者を死亡させ、“手間”を省いていたことになる。

 たしかに、大量殺人事件であり、史上まれにみる事件だが、そのわりには、テレビではこの事件の背景、深層をあまり追及していない。

 そうすると、日本の終末期医療の問題が明るみに出て、収拾がつかなくなるからだ。

  大口病院は、いわゆる“看取り病院”で、死期が迫った患者を大量に引き受けていた。おそらく、退院の8割が死亡だろう。

 このような病院には、すでに死を待つだけの寝たきり患者が一定数いて、やがて死亡するとまた同じような患者が入ってきて---というシステムになっている。寝たきりだから、胃と体外をカテーテルでつなぎ、直接胃から栄養を摂取できるようにする「胃ろう」や静脈にカテーテルを通して栄養を送る「IVH」などの方法で、生きているというより生かされている。

 

 その費用の9割は税金による保険適用で病院に入り、残り1割を患者側が負担する。つまり、家族は入院させておけば年金でおつりが来る。

 となると、いくら不審死といっても、事件化すのは難しい。死は病院と家族の暗黙の了解の下だからだ。

「看護師のくせに人を殺すなんて……」「極刑にしろ」などの声が溢れているが、医療現場のことをなに知らない若い人たちが、こんな表面的な書き込みをするのだろう。たしかん、殺人事件は札事件だが、その向こうには解決できない何百万人の終末期老人がいる。
 
 
18/07/06●東京医科大で裏口入学が発覚。文科省エリートが逮捕される PDF 印刷 Eメール

74日、文部科学省のエリート、佐野太科学技術・学術政策局長(58)が医療コンサル会社役員の谷口浩司(47)とともに、受託収賄を行ったと東京地検特捜部に逮捕され、ワイドショーで騒がれている。佐野両義舎は、自分の息子を東京医科大学に入学させることを条件に、同校の「私立大学研究ブランディング事業」への選定を斡旋したという。

 事件としては、いわゆる「受託収賄罪」事件となるが、それが「裏口入学」となると、非常に珍しい事件ではないだろうか。いまのところ、新聞やワイドショーは、検察の発表通りの内容をそのまま伝えているが、背景には、東京医科大が抱えているいろいろな問題があると思え割れる。東京医科大の臼井正彦理事長らはすでに辞任した。
 
18/05/30●ロボット手術が保険適用され、手術数急増中

この4月から「ロボット手術」が一気に12種類の手術で保険適用になったことで、手術数が激増しているという。これまでは、前立腺がん、腎臓がんの部分切除だけだったのが、以下の12種類に拡大した。

 

胸腔鏡下縦隔悪性腫瘍手術

胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術

胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除または1肺葉を超えるもの)

胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術

胸腔鏡下弁形成術

腹腔鏡下胃切除術

腹腔鏡下噴門側胃切除術

腹腔鏡下胃全摘術

腹腔鏡下直腸切除・切断術

腹腔鏡下膀胱(ぼうこう)悪性腫瘍手術

腹腔鏡下膣(ちつ)式子宮全摘術

腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る)

 

 ロボット手術といっても日本で承認されているロボットは、米国製の「ダビンチ」だけ。13億円とされる高額医療機器なので、今回の承認は医療側にとってはりがたいこと。また、患者さんにとっても、これまで外科医が手で行ってきた内視鏡手術が、ロボットアームになることで、より細かな正確な動きが可能になるので、下手な外科医による手術ミスは減るだろう。

 しかし、医療費は増える一方だ。

 
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