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誰もが悩む渡し方と相場 PDF 印刷 Eメール
記事索引
誰もが悩む渡し方と相場
謝礼を受け取らない医者はほぼいない
「謝礼お断り」の貼り紙は逆の意味
「謝礼」にはれっきとした相場がある
病院、医者によって違う「謝礼」のランク
「謝礼」の相場と医者の腕との関係
医者に実績を聞かないと「謝礼」は死に金になる
払うと決めたらあくまでドライに
診察の仕方によって2つの封筒を使い分ける
全てのページ

私の立場は「基本的には必要なし」


 私はかつて総合月刊誌の医療特集で「医者に謝礼は必要か」という記事を書いたことがある。もちろん、「必要ない」が私の見解だったが、「そんなきれいごとなどどうでもいい。現実的に行われているのだから、どうすればいいか教えてほしい」と、数人の方にお叱りを受けた。

 それで、この問題を徹底的に追求して、『医者と謝礼のいま』(光文社)という本を書いた。
 ここでは、そうした私の経験を踏まえて、みなさんに、きわめて現実的な情報を提供する。

「謝礼」と言うと聞こえはいいが、医者への謝礼は一般的な意味での「感謝のしるし」としての贈り物ではない。そのほとんどが現金であるから、これはむしろ「付け届け」であり、ある意味では「賄賂」と言っても過言ではない。

 では、なぜ患者は医者に「謝礼」を渡すのだろうか? それは、やはり根底に「信用できない」という心理があるからだろう。医者への不信が行き着くところ、それが「謝礼」だと、私は思っている。

 もし、保険治療だけで十分に信頼がおける治療が行われるなら、誰も謝礼など払わないはずだ。手術前に、他人の目を盗んで、医者にそっと現金入りの封筒を渡し、「よろしくお願いします」なんて言わないだろう。
 保険治療費だけでは、医者はちゃんと診てはくれないと考えているから、患者は謝礼を渡すのだ。つまり、「医者不信」である。

 しかし、
「謝礼を渡そうが渡すまいが、医療行為は変わらない」
 というのが、本当のところである。  


 
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