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22/11/03●夕刊フジに「健康長寿のための未病対策」を連載。病気になってから医者にかかる時代は終わった!

最近、「未病」という言葉が広く使われるようになっています。ひと言で言うと「病気未満」です。要するに病気になる前に治してしまおうという考え方です。

 このような考え方ができるように背景には、ゲノム解析などによる遺伝子治療、バイオテクノロジーに基づく次世代医療技術、それらを支えるAIIT技術などの目覚ましい進展があります。それによって、病気の前兆を捉える検査方法が進歩し、ヒトの健康状態をデジタルで捉えられるようになったからです。

 

 こうなると、医者のあり方、医療のあり方も変わります。

 かつては、病気なってから医者にかかったので、医者の仕事は「治療」が中心でした。それに加えて、日頃から病気にかからないようにする「予防」がありました。しかし、これからは「予防」と「未病」が中心になります。病気になってから医者にかかる時代は終わったのです。

 

 このような観点から、「糖尿病」「心疾患」「がん」について未病対策のポイントをまとめ、「夕刊フジ」に連載しました。

 

  11月2日記事

 
22/10/15●「燃える闘魂」アントニオ猪木さんへの哀悼原稿(夕刊フジ掲載)を載せます

 予想はしていたとはいえ、訃報はやはりショックでした。私の恩人であり、私の人生をある意味でつくってくれた人でした。訃報後、テレビや新聞でインタビューに応え、夕刊フジには哀悼文を掲載してもらいました。

 その原稿を、ここに全文掲載します。

 なおその後、「ヨミドクター」にも寄稿しましたので、併せて読んでいただければと思います。

 

[ヨミドクター]「追悼」アントニオ猪木 自分を演出し続けた受け身の達人…プロレス人気を最高潮にした男

   https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20221012-OYTET50001/?catname=column_fuke-takashi

  

[夕刊フジ]哀悼「燃える闘魂」アントニオ猪木

 101日、早朝の訃報に、正直、本当にお疲れさまと合掌しました。いまも耳の奥で、「元気ですか!」の声が聞こえます。

 918日、「腰が痛くてたまらないので、専門の先生を連れてきてくれませんか」と電話があり、専門医と訪問したのが最後の別れになりました。ベッドのリクライニングを上げ、つらそうな表情は少しも見せず、「いや、よく来てくれました」と-----。もう、痛みを和らげるほか手の施しようがないことを、本当に悔やみました。

 

  猪木さんが、数万人に1人という「全身性トランスサイレチンアミロイドーシス」を患っていると知ったのは4年前です。タンパク質線維が心臓に沈着して、多臓器不全などを発症するという難病で、不治の病です。

 猪木さんの場合、とくに腰に激痛が走るようで、よくその痛みに耐えてきたと思います。心臓も冒され、腸捻転なども発症し、入退院、リハビリ、温泉治療などを繰り返し、最近は寝たきりでした。

 それなのに、8月末には『24時間テレビ』に車椅子姿で出演し、SNSでは闘病生活を公開してきました。なにもかもさらけ出し、その姿をファンに見てもらう。それが彼の生き方で、けっして飾ったりしない性格に、私も半世紀にわたって惹き込まれてきました。

 

 リングドクターをした経験から言うと、猪木さんほど怪我に縁遠いレスラーはいません。プロレスでは、相手の技をまともに受けていては体が持ちません。そこで、レスラーたちは技(わざ)を巧みに交わす技術を徹底して磨くのです。一言で言うと「受け身」ですが、猪木さんは、この受け身が天才的にうまかった。対戦したレスラーたちが必ず言ったのが「猪木には技がかからない」です。

 猪木さん自身もそのことを知っていて、弟子たちにその技術を教えていました。そんななかで、「私に匹敵するのは佐山聡(初代タイガーマスク)だけだ」と言っていたことを思い出します。

 

 レスラーは、一般人に比べ、カルシウム、無機リン、アルカリフォスターゼなどの数値が高く、猪木さんもそうでした。そのため、新陳代謝は活発で、回復力は早いのです。それなのに、最後に難病に罹り、それだけは技を交わすようには交わせませんでした。

 じつは昨年暮れ、2度、猪木さん宅を訪ねて様子を診たのですが、医者の直感からして長くはないと思い、胸に熱いものがこみ上げました。もちろん、誰にも話さずに来ましたが、あれから1年弱、本当によく頑張ったと思います。

 

 猪木さんには本当に世話になり、数々のことを教えられました。病院経営に失敗したさして取り柄もない私に、「先生、プロレスのドクターをしていることを利用してかまいませんよ」と気を使ってくれました。テレビに登場できたのも猪木さんのおかげです。 

 タイガー・ジェット・シン、アンドレ・ザ・ジャイアント、ハルク・ホーガン、そしてボクシングチャンピオンのモハメド・アリ、柔道王のウィリエム・ルスカなど、数々の名場面を思い出しますが、純粋にプロレスとしての最高の試合は、1988年の横浜文化体育館での藤波辰爾との60分ドローでしょう。

 かつて私は、1年の3分の2は試合に付き添い、全国を回りました。いまでも年に数回は一ファンとして試合を見ます。しかし、そこにアントニオ猪木の姿は永遠にありません。

 
22/10/01●今月から高齢者の医療費負担などが増える。背景には増大する一方の医療費が。

101日から、医療費負担が増えることになった。これまでは、75歳以上の後期高齢者の医療費の窓口負担は原則1割だったが、以下に該当する人は2割負担になった。
単身世帯は年収200万円以上の人が、
複数世帯は、世帯年収が320万円以上の場合、
 報道によると、この対象者は後期高齢者全体の20%にあたる、およそ370万人という。

 ただし、負担の増加を緩和するため、101日から3年間は1か月の外来診療の自己負担の増加額は最大3000円までとする配慮措置が設けられ、超えた分は払い戻される。
 また、「かかりつけ医」での受診を促すため、紹介状を持たずに大学病院などを受診する場合にかかる料金も値上げされ、初診の場合、5000円以上から7000円以上となった。

 こうした負担増の背景には、年々増え続ける国民医療費がある。厚労省の発表によると、2021年度医療費は過去最高の44.2兆円。新型コロナウイルスの感染拡大による受診控えの影響で2020年度は医療費が減少したが、再び増加に転じた。医療費の内訳は、「入院」が2.8%増の176000億円、外来や往診など「入院外」は7.5%増の153000億円。「調剤」は2.7%増、「歯科」4.8%増となっている。

 
22/05/31●「続・孤独死残酷物語」を夕刊フジで連載中。相次いだ有名人の自殺に衝撃

日本は、年間死亡者数が激増する「多死時代」を迎えました。そんななか、1人暮らしの高齢者、いわゆる「独居老人」が誰にも看取られずに死んでいく「孤独死」も増えました。それで、45日から1週間、「孤独死 残酷社会」というコラム連載を、夕刊フジで執筆しました。

 今回は、その続編で、530日から5日間、掲載されます。

 このコラムを書く前、渡辺裕之さん(66)、上島竜兵さん(61)が相次いで自殺するという、衝撃的な事件が起こりました。2人とも、心の老化、「老人性うつ」を病んでいたと思われます。老化は体ばかりではなく、心も蝕みます。

 人間、死ぬときは誰しも1人、つまり、孤独死です。このことを、最近、本当に実感します。

 連載2回目「最良のかかりつけ医の選び方」 

 
22/05/25●「突発性難聴」で10日間入院。老化には抗えない。後期高齢者を自覚!

 414日の朝、目覚めたら目眩がします。周囲がぐるぐると回転しているのです。また、右耳に雑音を感じました。起き上がると立ちくらみがして、ただ事ではないと血圧を測ると、170110でした。

 私は、すぐに脳梗塞を疑い、懇意にしている脳外科医に連絡して検査したところ、「富家さんの場合は、糖尿病を発症している上に、心臓の冠動脈の手術を3回も受けているので、こういった症状が出ることもありますよ」との診断。脳梗塞の所見はありませんでした。

 それで、点滴と注射をしてもらい帰宅しました。

 しかし、家で安静にしていたものの、耳の雑音は消えず、右耳が聞こえなくなっていることに気づいて、医学部の同級生がやっている耳鼻咽喉科クリニックを受診しました。細かい聴力検査を受けたところ、「これは突発性難聴だからすぐに入院治療が必要」と診断され、東京共済病院に入院したのです。

 以後、10日間、ステロイドの投薬治療を2クール受けながら、私はベッドの上で悶々と過ごしました。

 すでに私は糖尿病を患い、狭心症の手術を3回も受け、老いを十分に受け入れています。それでも、今年75歳を迎えて後期高齢者の仲間入りをしましたこともあり、老化とはこういうことなのかと実感しました。

 この経過と私の想いを、退院後、コラムを持っている「ヨミドクター」(読売新聞のサイト)に書きました。

 

75歳で突発性難聴発症、年を取ると病気が増えて死への不安も…延命治療だけは嫌』

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20220518-OYTET50000/?catname=column_fuke-takashi

 
22/04/05●コロナ禍で「孤独死」激増、夕刊フジで「孤独死」をテーマにコラム連載

今週いっぱい、5日間にわたり、夕刊フジで『コロナ禍で浮き彫り、孤独死 残酷物語』というコラム連載を行なっています。

 コロナ禍になってから、「孤独死」が増えています。孤独死に明確な定義はありませんが、誰にも知られず1人で死んでゆき、あとから遺体で発見されるというが、典型的な孤独死の例です。

 2040年には、65歳以上の 2040年には、65歳以上の高齢世帯のうち約40%1人暮らしになると推測されています。東京都の場合は、なんと45%超で、現在でも30%が「独居老人」です。

 高齢社会が急速に進むなかで、このように独居老人が増えていくのですから、孤独死は今後、社会の大問題になります。「独居老人→看取り難民→孤独死」という例が今後ますます増えるのです。

 

 *以下、連載の第1回(44日、紙面)を、ここに収録します。

 

    

 

「コロナ禍で取り残される「独居老人」。

ワクチン難民、看取り難民、孤独死が増えている」

 2年以上も続くコロナ禍で、医療・介護から取り残され、孤独死する人が増えています。孤独死といっても定義があるわけではありませんが、多くの場合、1人暮らしで誰からも看取られずに死んでいくことを言います。

 いわゆる「独居老人」が増え、それとともに孤独死も増えて、コロナ禍以前から大きな問題でした。それがコロナ禍によって、さらに増えているのです。

 

 昨年の第5波のときに問題になったのは、入院や宿泊療養ができずに自宅で療養し、いつの間にか連絡がつかなくなって、保健所などの職員が訪ねてみると亡くなっていたというケースです。そのため、「自宅療養ではなく自宅放置ではないか」という批判が出ました。昨年12月には、そうした放置死にあった遺族が連絡を取り合い、「自宅放置死遺族会」までできたほどです。

 

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